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「初音ミク -Project DIVA-」のタイトルに関する
言語学のような何か的見地からの考察に見せかけた何か



※ここに書かれている内容はすべて適当です。


◆序文
 さる奇矯な縁から、プレイステーション・ポータブル専用ソフト「初音ミク -Project DIVA-」を入手するに至りました。
 このソフトのタイトルを見かけて真っ先に出てきた感想は、
「あれ? なんで古代インド神族の名前がタイトルに入ってんの?」

 「Project DIVA」の「DIVA」が意味するところとは何か。
 「Project DIVA」という言葉に隠された本当の意図とは。

 ここに示すのは、私が独自の調査と適当な思考から導き出した推論です。


▼「DEVA」 〜古代神族〜
 まず、私が真っ先に勘違いした【DEVA】(デヴァ、デーヴァ、ディーヴァ)から見ていきましょう。

 【DEVA】とは、超簡単に言うと、古代インドの神族のことです。
 天界に住む神族を表す単語ですが、仏教を経て中国や日本に伝来すると、天部と同一視されるに至ります。
 天部と言えば、仏教の四天王とか八部衆とか十二神将とか、要するに弁天様やら韋駄天さんやらのことです。

 これと、バーチャルシンガーたる【初音ミク】との関連性などあるはずもなく、
 というかそもそも【DIVA】じゃなくて【DEVA】じゃん、とか思っていたら、意外な事実に突き当たりました。

 【DEVA】はインドの言葉であり、インドの言葉ということは、インド・ヨーロッパ語族に属するということになります。
 そして、ウィキペディア情報によると、
 【DEVA】はラテン語の【Deus】と語源が同じなのです。
 というわけで、視点をラテン語に移してみましょう。


▼「Deus」 〜ラテンにおける神〜
 【Deus】は、ラテン語で【神】を意味する言葉です。
 ということはもしや、と思ってラテン語辞典をひも解いてみると、
 そもそもにして、そこに【DIVA】という項目があるではありませんか。

 ラテン語における【DIVA】(ディーウァ)とは、すなわち【女神】。
 【神々しい】【天上の】という意味を持つ【devus】から派生した言葉です。

 そして、さらにこの言葉から派生した言葉があると言われています。
 それが、イタリア語の【歌姫】を表す【Diva】(ディーヴァ)です。


▼「Diva」 〜イタリア語で「歌姫」〜
 イタリア語において、オペラのプリマドンナを【Diva】と呼びます。
 これは、ラテン語の【Diva】から派生した言葉であるとされています。

 「歌姫」という意味を考えると、これこそが「Project DIVA」の本来の意味であるように思われます。
 というか、どうして真っ先にそこに辿り着かなかったのかという話ですが、大丈夫。
 今までの話はすべて、この後につながる壮大な伏線になっています。

 というのも、【Diva】には、悪意ある呼びかけとしての側面もあるからです。
 ウィキペディア情報によれば、「歌姫みたいに尊大な奴」を意味する言葉としても使われる傾向があるようです。

 もともといい意味で使われていた言葉が、やがて変遷して、悪い意味になっていく――。
 ここに、我々はひとつの符号を見出すことができます。


▼「Demon」 〜悪魔という言葉〜
 最初に話題に出した【DEVA】を覚えておいででしょうか。

 ウィキペディア情報によると、アヴェスターにおける悪神の総称のひとつである【ダエーワ】は、
 【DEVA】と語源を同じくしているものの、超いろいろあって、悪鬼邪神の類とされることになりました。
 【Diva】という言葉に悪の側面が生まれたことは、【DEVA】から【ダエーワ】が生じたことと相似形なのです。
 そして、この【DEVA】と【ダエーワ】の話は、もうひとつの逸話を連想させます。

 ファンタジー系の知識に詳しい方なら、キリスト教の伝来時に、
 キリスト教を手っ取り早く広めるため、土着の神々が悪魔扱いにされた、というエピソードをご存じでしょう。
 元はパレスチナ系の雷女神だったバアルが、現在ではキリスト教的に魔王扱いされている、という話が特に有名です。
 同様の現象は、ある有名な英語にも起こっています。
 【demon】です。

 【demon】は、元々「守護霊」を意味するギリシャ語の【daimon】(ダエモン)という言葉でした。
 現代英語にも、一応、守護霊としての意味合いは残っておりますが、
 辞書によると、その場合は、【daemon】とつづるのが一般的です。
 キリスト教が伝播する際に、守護霊としての【daimon】が貶められて変質し、
 今の【demon】になった
、という説があるのです。
 (もともと、悪霊を意味する【Cacodaimon】(カコダイモン)という側面もあったのですが)

 この【daimon】と【demon】の関係は、【Deva】と【ダエーワ】の関係に酷似しています。
 語源的に【DEVA】=【Diva】と同一視すると、つまりこの現象は、【Diva】からヤな意味が出てきたこととも相似形にあります。
 BIGLOBEなんでも相談室の質問に対する解答にも、そんなことが書かれています。

 これによって、【Diva】と【demon】を同一視してもよさそうな空気が生まれたわけですが、
 そう考えると、ある想像が成り立ちます。

 コンピュータ・プログラムにおける【デーモン】という言葉をご存じでしょうか。
 詳しくないので適当に書くと、なんか頑張っていろいろ処理してくれる便利なプログラムのことです。
 その語源は、物理学の【マクスウェルの悪魔】から来たとか、元々の【daimon】みたいにいろいろ頑張ってくれるところから来たとか、様々に言われています。

 ただひとつ確かなことは、今や【demon】という言葉は【コンピュータ・プログラム】という意味をも内包しており、
 それはすなわち、【demon】の相似形である【Diva】という言葉によって暗喩することもできるということになります。


▼「Project DIVA」 〜その意味〜
 以上より、「Project DIVA」という言葉に内包される、3つの意味が明らかとなりました。

 ひとつは「歌姫」。
 これはまあ当然、バーチャルシンガーなので歌姫なんでしょう。

 ひとつは「女神」。
 女神というよりは、その派生としての【妖精】がしっくりくるでしょうか。
 実体のない歌い手としての姿を、伝承上の【仮想存在】になぞらえた比ゆというわけです。

 そして「プログラム」。
 これは、【DIVA】と相似形にある【demon】の意味のひとつから来ており、
 初音ミクの、プログラムとしての側面を表現する意味合いとなります。

 つまり「Project DIVA」の「DIVA」とは、
 【仮想】【歌姫】【プログラム】
 すなわち【初音ミク】自身のことを表現するトリプル・ミーニングだったのです。

 こいつは深い! かつてないほど深すぎるタイトルだぜ!
 そんな驚嘆の念に囚われていた私ですが、ふと、あることに気がつきました。

 【Project DIVA】という、この言葉。
 なんだか世界の命運を握るほど壮大なプロジェクトっぽく聞こえませんか。

 それもそのはず、この言葉には、さらなる意味が隠されていたのです。


▼「Project DIVA」 〜ユビキタスを支配するということ〜
 さて、いよいよこの推論も大詰めです。

 これまで、【DIVA】という言葉に隠された意味を紐解いてまいりましたが、
 実は、さらにもう1つ、4つめの意味が隠されている可能性があるのです。

 【DIVA】は【Deus】、【Deva】と同じ語源を持ちます。
 これは、いずれの言語もインド・ヨーロッパ語族に属しているからです。
 となれば、他にも、同じ語源から派生した言葉があるわけで。
 たとえば、ギリシャ神話の【ゼウス】などが挙げられますが、彼はこの際、関係ありません。
 注目すべきは、古代インドの天空神【Dyaus】(ディアウス)です。

 【Dyaus】は「天」を意味する神で、地の神【プリティーヴァ】と対になっています。
 この対照関係は、仏教における【虚空蔵菩薩】と【地蔵菩薩】になんとなく似てね? と言われています。
 雄大なる【天】を治める【Dyaus】と、【天】のごとき知恵を持つ【虚空蔵菩薩】。
 この二つが同一視されると仮定すれば、さらにもうひとつの存在が同一視されます。

 【虚空蔵菩薩】はサンスクリット語で【アーカーシャグルバ】と呼ばれます。
 SF系の作品が好きな人なら、この時点でピンと来るかもしれません。
 【アーカーシャ】とは【虚空】を意味する言葉であり、
 全宇宙の記録が収められていると語られるデータバンク【アカシックレコード】の語源でもあります。

 そして、ウィキペディア情報によると
 【虚空蔵菩薩】は【アカシックレコード】の具現化であるという説があるそうじゃないですか。

 つまり。
 アカシックレコード = 虚空蔵菩薩
 虚空蔵菩薩 = Dyaus
 Dyaus = Deus, Deva
 Deus, Deva = DIVA



 アカシックレコード = DIVA!



 どんな歌でも歌わせられる、バーチャルシンガーである初音ミクのムーブメントは波に乗り、
 このユビキタス時代ゆえの情報力で、全世界を巡っています。
 これは本当に誇張ではなく、
 「Project DIVA」の映像を見た外国の方が、
「これどこでダウンロードできる?」とコメントに残すくらいグローバルです。


 それは、初音ミクを使えば、どんな言葉やメロディの曲も再現することができるということ、
 そして、それを世界中の人間が聞くことができるということを意味します。

 ならば、
 聞く者を催眠暗示に陥れる曲を初音ミクに歌わせればどうなるか?

 初音ミクの歌う催眠ソングは、まず初音ミクファンを支配し、
 その後、インターネットによって無限の広がりを見せ、やがて全世界の人々の耳に入る……。

 それによって全世界は統一され、人類は初の同一化を果たし、種族として進化。

 意思統一された人類の集合的無意識は完全な統合を見せ、
 ここにウーヌスムンドゥス的なウロボロス情報世界が誕生。


 そしてやがては、
 初音ミクという存在が万国共通のコミュニケーションツールとなり、あらゆる情報がミクに集積。

  まさに「みっくみく」にされた世界において、「初音ミク」というツールは、
 ありとあらゆる事象を司る究極のデータバンク、
 すなわち「アカシックレコード」となる。



 これこそが「Project DIVA」!

 コンピュータという万能具、
 ユビキタスという時代傾向を築いてしまった我々人類に訪れる、
 アンアヴォイダブルな決定的終焉!


 この事実に気づいたとしても、すべてはもう後の祭り。
 すでに初音ミクを初めとするヴォーカロイド・ソフトは完成し、今なお進化を続けており、
 これらヴォーカロイド・ソフトを利用した楽曲は、大量の(特定層の)人間に視聴される
 という下地ができあがっています。

 結末は、もはや変えられない。
 終焉は、もはや避けられない。
 人々に、抗うすべなど存在しないのだ……。






 そんでたぶん、こんなときのために、
 辺境の山奥であらゆる電子機器から途絶された環境で鍛えられていた子供たちが、
 超防音ヘッドフォンを引っさげて、みっくみくにされた社会を変えるための戦いを挑んでくると思います。


 そんな未来に、乞うご期待。


 DRY AS DUST