11th CLARIFICATION.

『はばたく翼を導く誓い』




Preplay.


  GM   というわけで、ワイルドアームズ11回目ですよ。
  ジェイン   よかったね、誰も欠員しないで(笑)。
  GM   セッション回数は全15回予定なんで、これでようやく第3部、クライマックスですよ。
 みんな、もう11レベルで上級職だしな。



 『アリアンロッドでワイルドアームズ』、11回目ェーッ!


 星の守護獣、ガーディアンの加護を受けたジェイン一行は、星を蝕む災厄獣、ディザスターを討つ旅に出ています。
 どうやら、《ハーフ・ウィングス》を名乗り、全種族の融和を掲げる組織が、ガーディアンからディザスターを産み出している模様。
 すべてのガーディアンがディザスターに変われば、世界は破滅を免れません。《ハーフ・ウィングス》は、魔族の機械技術で星を維持するつもりのようですが……
 旅を続けるうちに、一行は、《ハンター・ヴァンガード》という、亜人狩りの集団と激突します。
 彼らは、<聖>のガーディアンのフリをした<魔>のディザスターの加護を受け、あらゆる異種族を根絶しようとしていました。
 拠点たる砂上戦艦ガラ・デ・レオンに乗り込み、首魁クラリスを説得せんとする一行。
 しかし、そこで現れた《ハーフ・ウィングス》の手先が、クラリスを射殺。
 それは、なぜか、一行のリーダーであるジェイン・ジャックそっくりの顔をした謎の男――
 疑念を抱えつつも、一行は、クラリスの死によって暴走したディザスターを破壊するため、結界内でガーディアンの力を撃ち込みました。
 結果、ガーディアンは一時の眠りに就き、一行はどこへともなく飛ばされ――
 気がつけば、吸血種族ノーブルレッドの住まう島へと辿り着いていたのでした。

 その後、一行は、人間以外が住む土地を転々とします。
 クラリスを失った《ハンター・ヴァンガード》の、異種族への特攻を防がねばならなかったからです。
 戦いのさなか、ディザスターとは、ガーディアンが守るべき人間に殺されることで発生する存在であること、魔族がディザスターを利用しようとしていたことなどが明らかになりました。
 そして、もともと、別の目的を持っていたブリゲッラとフィルは、それぞれノーブルレッドと魔族の命令を無視し、己の判断で、《ハーフ・ウィングス》の企みを阻止する決意を固めました。
 《ハンター・ヴァンガード》は解散し、魔族・ノーブルレッドは手出しを控えるようになり――ついに、地水火風以外のガーディアンが消滅し。
 狂い咲くレイラインを巡って、一行は、《ハーフ・ウィングス》との真正面からの激突に、ようやく、挑むことになったのでした。



  ジェイン   俺は、メインクラスがウォーロードになったぜ。
 《アームズロジック:キャリバー》で命中判定に+1Dとか、《バーストスラッシュ》で、クリティカルすると相手の防御力を無視したりできる。
  GM   ひぃぃぃぃ。相変わらずの、常時系スキルマニア(笑)。
  ジェイン   これからはクリティカル狙いだぜ!
  GM   で、そんなジェインの新フォースアビリティは、こんな感じ。



《レイブースト》
タイミング:クリンナップ・プロセス コスト:フェイト1点
 レイラインから力を引き出すフォースアビリティ。
 【感知】判定を行い、あなたのMPを、[達成値+クラスレベル]点、回復する。
 なお、この場合の「クラスレベル」には、上限はない。



  フィル   ああ、いつもMP足りないからね、そこ(笑)。
  ジェイン   《ダブルショット》とか《カリキュレイト》とか、消費MPの高いスキルをよく使うからな。
  ブリゲッラ   で、今度はフェイトが足りなくなる。(一同笑)
  フィル   フィルはメインクラスがナイトになって、《インヴァルネラブル》と《フォートレス》を取ったよ。
  ブリゲッラ   名前を聞くだけで硬そうだ(笑)。
  GM   1シナリオ1回のダメージ無効化&防御力UPだもんなー。
 フォースアビリティも、結局、防御系のになるし。



《リフレックス》
タイミング:本文参照 コスト:フェイト2点
 ソニックブームさえ引き起こす早撃ちで、敵の攻撃を迎撃するフォースアビリティ。
 あなたを対象に含む攻撃の、命中判定の直前に使用する。
 その攻撃の対象を、あなた1人のみに変更する。
 また、武器攻撃の「命中判定」を行い、その達成値分、あなたが受けるダメージを減少する。



  ブリゲッラ   ブリゲッラは、メインクラスがソーサラーになって、《シャドウスフィア》と《ダークウェポン》を取りました。
  ジェイン   何気に攻撃魔法が使えるようになったんだな。
  ブリゲッラ   今まで死にスキルになっていた、1シナリオに1回だけ魔法ダメージを増やす《マジックフォージ》が、ようやく使えるようになりました。(一同笑)



《アイソレイトダーク》
タイミング:メジャーアクション コスト:フェイト1点
 ノーブルレッドの魔力によって、空間を歪め、魔術を敷衍するフォースアビリティ。
 あなたが習得している「種別:魔術」「タイミング:メジャーアクション」のスキルを使用する。
 その際、スキルの効果の対象を、「場面(選択)」とすることができる。
 ただし、そのとき使うスキルの消費MPは、通常の3倍となる。



  ライム   ライムはメインクラスがプリーストになって、《ハイプロテクション》と《キュアオール》を取りました。
  GM   《プロテクション》強化と、全状態異常を回復する《キュア》か。
  ライム   最近のGMは、やたらバッドステータスを付与してくるので。
  GM   アクセスすればいいじゃなーい。
  ブリゲッラ   こいつ。(一同笑)
  フィル   最初の戦闘でアクセスとか言いだす人が出るじゃないですか(笑)。



《デュアルキャスト》
タイミング:メジャーアクション コスト:フェイト1点
 ふたつの魔術を同時に発動させるフォースアビリティ。
 あなたが習得している「種別:魔術」「タイミング:メジャーアクション」のスキルを、2つまで使用する。
 ただし、そのとき使うスキルの消費MPは、合計して、さらに通常の2倍となる。



  ジェイン   こんなところかな。
  GM   そうだな。前回のシナリオは覚えているかな?
  フィル   人間の大陸に向かうんでしたね。
  ジェイン   レイラインがおかしなことになっているから、魔族と休戦協定を結んで、問題のジョリー・ロジャーに向かうんだったな。
  GM   そうそう。では、恒例のマスターシーンから行こうか。



Master Scene. 『抗う過去に己を重ねて』



 暖かな陽光が差し込む、民家の一室。
 木製のテーブルを挟んで向かい合う、2人の男女。
 蒼い鎧の男、ゼルク・ブラディミールが、コトリとコップを置き、女に声をかける。



  ブリゲッラ  『結婚しよう』(一同爆笑)
  フィル   ゼルクが死亡フラグを立ててきた!(笑)
  GM   話を進めさせてくれなさい!(笑)



 蒼い鎧の男、ゼルク・ブラディミールが、コトリとコップを置き、女に声をかける。
「――マザー」
 栗色の長い髪を持つ女が、それに応える。
「なんでしょうか? ジーク」
「ネガ・ギィ・ラムトスの調子は?」
「問題ありません。私の中で、安全に息づいています。
 ネガ・ステア・ロウこそ、どう?」
 ゼルクは、肩をすくめる。
「やはり、少なからず無理があるようです。時々、身体の組織が保てなくなる。血を吐くほどに」
 そう、と、女は、微笑みを絶やさぬまま、うなずく。
「でも、もう戦う必要はないのでしょう?」
 かぶりを振るゼルク。
「まだ、地水火風のガーディアンを宿す者たちが残っています。今後も仕掛けてくるでしょう……」
「彼らには、私たちの意図は話さないの?」
「無駄です」
 ゼルクが笑う。面白がるような響きで。
「説明したとて、抗うでしょう。そういう顔をした連中です」



  フィル   もしかしたら仲間になるかもしれないのに!(笑)
  GM   なってもらっちゃ困るんだよ!(笑)



Opening. 『久々に立つ、人の大地』


  GM   君たちは、ロンバルディアを駆って、ジョリー・ロジャーに到着した。
  ジェイン   久しぶりだな!
  フィル   1年ぶりくらい?
  ジェイン   そんなに経つのか?
  GM   いや、半年経ってないくらいかな。
  ジェイン   そうか。で、どう行動する? レイラインが集まっている場所を探さなきゃならないんだろ?
  GM   ジョリー・ロジャー近辺に、レイラインの流れが集中しているのは確かなんだけど、具体的な位置については、エディ船長にも分からなかった。
  ライム   ということは、始めるべきは情報収集。
  フィル   バスカーの民を総動員して調べてもらう?
  ライム   果たしてバスカーの民が生き残っているのかどうか、という疑問が。
  ジェイン   そうなんだよな、それも気になるんだよな。
  ブリゲッラ   そういえば私たち、チーム・バスカーコロニーでしたよね(笑)。
  GM  『心配ですか、ライム』
  ライム   心配は心配だけどねぇ。戻れるタイミングがあるならば、1度、戻ってみようかとも思うけど。
 果たして、あの長老は生きているのか。
  ジェイン   あてがあるのは、イレーネさんだっけ? この街の評議員の。
  GM   なんと、第1話以来、10シナリオぶりの登場になりますね。
 あ、ちょっとみんな、【感知】で判定。
  ブリゲッラ   またタラスクですか?(一同笑)
  一同   (ころころ)
  GM   全員、10は越えたみたいかな?
  フィル   いや、私だけ越えてないです。
  GM   では、フィル以外の全員は気づいた(笑)。
 ジョリー・ロジャーは基本的に砂漠地帯であって、その上に石造りの家を建てていて、砂塵の風が吹き荒ぶような地なんだけど、ところどころ、緑が増えている感じ。
  ジェイン   ああ、レイラインが集まってるから……
  ライム   活性化してるのか。
  ブリゲッラ   とてもいいことです。
  ライム   いや、まあ、ここにとってはいいことなんだけども(笑)。
  ジェイン   他の場所が枯れてるってことじゃないのか?
 少なからず、気づいている奴もいるだろうな……。
  フィル   何に?(一同笑)
  ライム   そうか、1人だけ気づいていない人が(笑)。
  ジェイン   ちょっと、かわいそうな人を見る目でフィルを見る(笑)。
  GM   そんなフィルの足元で揺れる、一輪の小さな花。
  フィル   ぐしゃり。
  ライム   フィルさ――――――――んッ!(一同爆笑)
  ジェイン   おまえ、《小さな花》を装備するとLUCKが上がるんだぞ!(笑)
 まあ、それはともかく、イレーネさんに会いに行ってみようか。



Middle.01 『街を呑み込む、異変のさざ波』


  GM   では、イレーネさんの屋敷です。
 ほぼ半年ぶりに君たちがやってきたと聞いて、イレーネさんは、『あらまあ』と受け入れてくれます。
  ジェイン   久し振りっすね。
  GM   久し振りの食卓に通され、ご飯を振るまってもらえる。
『本当に、お久しぶりねえ』
  ジェイン   世界を回ってたんです。
  ライム   久しぶりですね、もぐもぐがつがつ。
  ブリゲッラ   そうですね、ぱくぱくむしゃむしゃ。
  GM  『……あまり、根は変わってないようね。(一同笑)
 それで、守護獣ガーディアンっていうのは結局、どうなったの?』
  フィル   だいたい死にました。
  GM  『あれえー!?』(一同爆笑)
  ライム   確かに! ストレートすぎたけど、間違ってない!(笑)
  GM  『ちょ、ちょっと待って? 私の中の最後の記憶では、あなたたち、《堕ちたサンクチュアリ》ってところに、ガーディアンを助けに行ったのよね?』
  ライム   あ、その分は大丈夫です。
  ジェイン   ちゃんと、俺たちの中に生きてるぜ。
  GM   それ死んでるよね。(一同爆笑)
 『俺たちの心の中に生きてるぜ』的だよね(笑)。
  フィル   そのときのガーディアンは、ミーディアムになってなんとか生きてます。
 他のガーディアンは、だいたいやられましたけど。
  GM  『ていうか、ガーディアン、マジいたの?』
  ジェイン   ああ。俺たちも、半信半疑だったんだけどな。
  フィル   というわけで、4体だけ確保してあります。
  ジェイン   他は、残念ながら……
  ブリゲッラ   ちゃんと仕留めてきました。(一同笑)
  フィル   誤解を招く言い方を(笑)。
  GM  『ディザスターをね! ディザスターを仕留めたんですよね!』(笑)
  フィル   それでですね。ちょっと今、ジョリー・ロジャーが……危機に。
  ジェイン   そうそう。気づいてるかもしれないけど、このあたりで緑が増えてないか?
  GM  『そう……ね。ここ数週間、作物が急激に生長しているわ。理由はよくわからないけど』
  フィル   それは、ここにレイラインが集中しているからです。
  GM  『へー、儲けもんね』
  ライム   いやいやいやいやいや(笑)。
  GM  『あー、でも、魔獣の動きも活発化してるみたいだけど。タラスクとか』
  フィル   この辺の魔獣は、タラスクしかいないんですか(笑)。
  ライム   1回、巣を掃除した方がいいんじゃない?
  GM   その掃除から帰ってきたのが、フィルとブリゲッラだったわけで。
  フィル   そういえばそうだった。
  GM  『今、モンスターハンターたちが頑張ってるわ』(一同笑)
  ライム   150万人くらいはいるからね(笑)。
  GM  『でも、渡り鳥たちも、苦戦しているみたいね』
  フィル   強いですからね、タラスク
  GM  『タラスクが強い、っていうのもあるんだけど……魔術が暴走したり、ARMが暴走したりもしているみたいなのよ』
  フィル   それはレイラインのせいでは?
  GM  『この間なんか、リニアレールキャノンを颯爽と持ってきた人が、それを暴走させちゃったりなんかして』
  一同   レイ――――――ッ!(爆笑)
  GM  『死んだかと思ってたんだけど、次のシナリオに登場して、遠くから新しいレニアレールキャノンで敵を狙い撃ってくれたわ』
  ライム   リニアレールキャノンで狙撃だなんて!(笑)
  フィル   レイラインに関する調査はしてないんですか?
  GM   レイラインって何? って感じ。
  フィル   もしかしたらこの街が吹き飛ぶかもしれないという……
  ジェイン   やばい、俺のARMも、もしかして使えない?
  GM  『使うときは街の外で使ってね。この間、2人のガンウォリアーが決闘したら、お互いのARMが暴走して、辺り一面、お花畑になってしまったわ』
  ブリゲッラ   ARMってスゴいんですね(笑)。
  GM  『私が知っているのは、これぐらいだけど……。この妙な事態を解決してくれるっていうのなら、お礼は弾むわよ』
  ジェイン   それだ! 任せてくれ!
  GM  『じゃあ、前金で1人5000、後金は1人1万ギャラ』
  ジェイン   イ、イレーネさん、なんかやたら報酬が高くなってないか?
  GM  『最近、なんかこの街、巡りが良くてお金もうかるのよねー』(一同笑)
  ジェイン   じゃあ、その依頼、チーム・バスカーコロニーが請けるぜッ!
 しかし、そんな羽振りがいいから、この屋敷も豪奢になってるのか(笑)。
  GM  『近々、このシャトーを飛ばす予定があるの』(一同笑)



 裏話Part1へ

 続くッ!