12th COOPERATION.

『心と刃、交わる時』




Preplay.


  GM   では、ワイルドアームズ12回目を始めます。
 前回のあらすじを覚えている人!
  ジェイン   俺の正体がわかった!
  一同   あー、あったあった。
  フィル   あまり重要ではないけど(笑)。
  ブリゲッラ   「ダンジョンに入ろうとして、瘴気にやられて倒れていた」という予想がほぼ合っていた(笑)。
  GM   いちおう、ちゃんと中に入ったし自力で出てきてますよ!(笑)
  フィル   ポート・アイリントンに行くってことの方が重要ですね。
  ジェイン   そうそう、なんかいきなり2つ塔が建ったから、とりあえず片方に近いポート・アイリントンに行くことになったんだよな。



 『アリアンロッドでワイルドアームズ』、12回目ッ!


 星の守護獣、ガーディアンの加護を受けたジェイン一行は、星を蝕む災厄獣、ディザスターを討つ旅に出ています。
 どうやら、《ハーフ・ウィングス》を名乗り、全種族の融和を掲げる組織が、ガーディアンからディザスターを産み出している模様。
 すべてのガーディアンがディザスターに変われば、世界は破滅を免れません。《ハーフ・ウィングス》は、魔族の機械技術で星を維持するつもりのようですが……
 旅を続けるうちに、一行は、《ハンター・ヴァンガード》という、亜人狩りの集団と激突します。
 彼らは、<聖>のガーディアンのフリをした<魔>のディザスターの加護を受け、あらゆる異種族を根絶しようとしていました。
 拠点たる砂上戦艦ガラ・デ・レオンに乗り込み、首魁クラリスを説得せんとする一行。
 しかし、そこで現れた《ハーフ・ウィングス》の手先が、クラリスを射殺。
 それは、なぜか、一行のリーダーであるジェイン・ジャックそっくりの顔をした謎の男――
 疑念を抱えつつも、一行は、クラリスの死によって暴走したディザスターを破壊するため、結界内でガーディアンの力を撃ち込みました。
 結果、ガーディアンは一時の眠りに就き、一行はどこへともなく飛ばされ――
 気がつけば、吸血種族ノーブルレッドの住まう島へと辿り着いていたのでした。

 その後、一行は、人間以外が住む土地を転々とします。
 クラリスを失った《ハンター・ヴァンガード》の、異種族への特攻を防がねばならなかったからです。
 戦いのさなか、ディザスターとは、ガーディアンが守るべき人間に殺されることで発生する存在であること、魔族がディザスターを利用しようとしていたことなどが明らかになりました。
 そして、もともと、別の目的を持っていたブリゲッラとフィルは、それぞれノーブルレッドと魔族の命令を無視し、己の判断で、《ハーフ・ウィングス》の企みを阻止する決意を固めました。
 《ハンター・ヴァンガード》は解散し、魔族・ノーブルレッドは手出しを控えるようになり――ついに、地水火風以外のガーディアンが消滅し。
 狂い咲くレイラインを巡って、一行は、《ハーフ・ウィングス》との真正面からの激突に、ようやく、挑むことになったのでした。

 旅の始まりの地、ジョリー・ロジャーに戻った一行は、ARMが暴走していることを知り、ジェインが拾われた場所へ向かいます。
 そこでレイラインを操作していた男、ジェインと同じ顔を持つジャンは、自分たちが精神感応素材、ARMであることを明かします。
 《ハーフ・ウィングス》の目的は、あらゆる種族の精神をダウンロードし、新たな肉体にインストールすることで、種族の垣根を物理的に排除するというもの。
 ジャンを倒し、ジェインは彼らの素体となった女性、カラミティ・ジェーンの弟であったことを知ったのもつかの間、もたらされたのは巨大な2つの塔の出現。
 一行は、ひとまず片方の塔に近い場所、ポート・アイリントンへ急行しました。



  GM   なお、ガンクロウを入手したことで、ジェインにこんなフォースアビリティが追加されました。



《ファシリテイター》
タイミング:判定の直後 コスト:本文参照 射程:視界

 ガンクロウを使い、レイラインの流れを操ることで、運を呼び込むジャック家の秘儀。
 1体を対象として、対象が振ったダイスのうち、1つを「6」に変える。
 ただし、あなた自身と対象のフェイトを1点ずつ必要とする。
 もし、あなたが対象であった場合、あなたのフェイトを2点必要とする。



  ブリゲッラ   主人公特権、おめでとう。
  ジェイン   結局、自分のフェイトを使って他人を助ける技だけどな。
  GM   さて、ではまずはマスターシーンからね。



Master Scene.  『遠い過去より己の未来を』



 機械が複雑に絡み合った部屋のなか――そこに、ふと影が生じる。
 その影から、2人の影が吐き出された。
 ゼルク・ブラディミール――そして、ルア・ゼクス。
 荒い息を吐きながら、片膝を突くゼルク。



  ジェイン   そうか、前回戦ったもんね。



 彼の頬を、表情も浮かべないまま、ルアが撫でる。
 一瞬きょとんとしてから、ゼルクは笑みを浮かべる。
「大丈夫だ。問題ない――」
 ガントレットに覆われた無骨な手を、そっと少女の頭に置いて。
 騎士は、再び立ち上がった。……



  ブリゲッラ   つまり、特に問題なかったということですね?
  ジェイン   いや、かなり問題あるんじゃないか?(笑)
  ライム   常に弱点を抱えながら戦闘をしているのか……。



Opening.  『鉄壁無敵の大要塞』


  GM   さて、ポート・アイリントンに向かうため、ロンバルディアを駆る君たち。
『ありゃあすげえな』 と、ロアがつぶやく。
  ジェイン   「あれ」?
  GM   うむ、分かりやすく図を見せよう。
  一同   ……おおおっ?



 と、いうわけで、本邦初公開。
 これがこのファルガイアの地図だッ!







  GM   この丸い点線が、2つのタワーの生えてる場所ね。
 君たちは今、ちょうどカスケード・シティを通過するあたり。
 カスケード・シティとポート・アイリントンの中間あたりの海辺に、巨大な機械の塔が建っているわけだ。
  一同   おお?
  GM   全長およそ300メートル。すべてが複雑な機械で構成されており――整然とした感じじゃなくて、ホントに「機械を寄せ集めて造りました」ってイメージだ。
 形状としては、上に行くほどラッパ状に膨れ上がっている。
  フィル   それって建築上問題があるのでは?(笑)
  GM   さらに周囲には、無数とも思える黒々とした影が。
  ジェイン   さすがにありゃあ、情報なしに突っ込むのは危険だな。
  フィル   ひとまず、ポート・アイリントンで情報を収集しますか。
  GM   では、街の近くにロンバルディアを隠して、ポート・アイリントンに向かうと。
  ジェイン   確か、ノーブルレッドと一戦やらかしたとこだったかな?
  ブリゲッラ   ノーブルレッド対ハーフ・ウィングスでしたね。
  フィル   復興はしてるんですか?
  GM   まあ、ぼちぼちとね。再建途中って感じです。
  ライム   復興資金は出さなくていいんですね(笑)。
  ジェイン   じゃ、前に世話になったバーのマスターのところに行ってみるか。
  GM   街は復興中とはいえ、まだ倒壊したまま手つかずの家屋も数多い。
 バーがあったところも、ちょうど被害が多かったのか、ほとんど瓦礫ばかりといったありさまだ。
 そこに、バーだけ普通に建ってる。
  ジェイン   すげえバーだな(笑)。とりあえず、からんからーんと入って行こう。
  GM  『おや、お前たち。久しぶりだな。死んだと思っていたが』
  ジェイン   死んだと思ってたんかいっ!(笑)
  GM  『《亜人狩り》の戦艦に突っ込んだまま戻ってこなかったし』
  一同   そういえば。
  ブリゲッラ   その節はご迷惑をおかけしました。これはお詫びのまんじゅうです。
  ライム   ノーブルレッドまんじゅう?(笑)
  ジェイン   ところでマスター、この街の近くに建ってるあの塔について、何か知らないか?
  GM  『ふむ、あれか……。おい、知ってるか?』
 マスターが隣に声をかけると、
『ああ、あれは《トライ・ユグドラシル》という』
  一同   知ってるの!?(一同笑)
  GM   マスターの隣には、ガラスのコップをキュッキュと拭くオメガの姿が。
  ジェイン   オメガかよッ!(笑)
  ライム   そりゃ知ってるわ(笑)。
  GM  『うむ、アレに目をつけるとは、お目が高いッ!』
  ジェイン   誰でも目をつけるだろッ!(笑)
  GM  『あれこそは、世界生命再生機構《トライ・ユグドラシル》ッ!』
  ジェイン   トライ?
  フィル   2つしかないような。
  ライム   「レッツ・トライ!」の「トライ」じゃないの?
  ブリゲッラ   「やってみよう! ユグドラシル!」(一同笑)
  GM  『あれは、古代魔族戦争時に人間が造り上げたシロモノでな。
 度重なる戦禍によって星が疲弊し、
「おいコレどーすんだよそろそろマズいんじゃねーの星」
 ということになったので、世界中のレイラインを調整して、世界を復興させる装置として建造されたのだ。
 《ハーフ・ウィングス》はそれを発掘ッ!
 アレを利用することで、全世界の人間・魔族・ノーブルレッドの精神をダウンロード&インストールする予定だッ!』
  ライム   やたら詳しいね。
  ジェイン   いちおう《ハーフ・ウィングス》の人間だからな、コイツ。
  GM  『出入り商人と言ってほしいぜ』
  ジェイン   で、今になってアレが現れたってのは……地中に隠していたってことか?
  GM  『隠していたというより、埋まっていたのだな。
 あの装置を以てしても、ディザスターによる世界の荒廃は止められなかったのだ。
 ゼルクはそれを発掘し、今回の全種族融和計画に用いようとしている』
  ジェイン   ってことは、俺らがアレを破壊すればいいのか。
  GM  『レイラインの調整が必要なので、準備にかなり時間がかかるようだが――
 調整さえ終われば、ダウンロード&インストールはほぼ一瞬らしいぞ』
  フィル   1本でも壊せばいいとか、そういう話は?
  GM  『っていうより、処理に時間がかかるから、複数の装置で並列作業して早いとこ済ませようぜ、ってカンジだな』
  ブリゲッラ   結局、全部壊さないと意味がないと。
  フィル   でも、1本ずつ壊していけば、処理を遅らせることができるわけですね。
  ジェイン   ロンバルディアで飛んできたんだが、塔の周りの黒いのはなんなんだ?
  GM  『あれは、俺の方が詳しいだろうな』 と、ロア。
『先ほどあれを見て、画像から解析したんだがな。
 どうやらあれは、ドラゴン、ディザスター、そしてARMを組み合わせて造り上げられたもののようだ』
  ジェイン   戦闘兵器か何かか?
  GM  『恐らくはな。ドラゴンの細胞を組み合わせてあるので、こちらの攻撃は利くが――まあ、ドラゴンの細胞を利用しなければ量産化はできなかっただろうな』
  ライム   じゃあ、ロンバルディアで蹴散らすことはできると。
  GM  『だがなあ。300体はいるぞ』
  一同   ぶっ!
  フィル   多い(笑)。
  GM  『さらに周囲に、リングリンなんかが細かくいるようだ。
 で、奴らの動きなんだがな。
 まず、あの塔を守るように、竜機が1機いるようだ。
 そして300体のドラゴンもどきが、塔を守るように、3つのエリアに分かれて巡回している』






  GM   エリアごとの数が、だいたい同じになるように巡回してると思って。
 現在だと、ちょうど100体ずつですね。
 あ、ゲーム的には、5体で1ユニットのモブとして扱うんで、実際には60モブが相手です。
『ちなみに――』と口をはさむオメガ。
『あのユグドラシル、意図的に《災厄汚染》されていてな』
  フィル   中に入れるのは、ディザスターかガーディアンの力を持つ者だけ、か。
  GM  『そうだな。《ハーフ・ウィングス》の中でも、非常に限られた精鋭だけになるだろう』
 ここで、ロアの話に戻る。
『その情報を踏まえるとだな。俺の予測だが、奴ら、おそらく戦力を逐次投入――すなわち、小出しにしてくるだろう』
  ジェイン   小出し……?
  GM   1つのエリアには、敵は同時に5モブまでしか戦闘に参加できない。まあ、広さ的な問題なんだけど――
『奴らはおそらく俺たちを恐れている。あの中に入れるのは、《ハーフ・ウィングス》以外ではおまえたちだけだし――』
  ジェイン   ロンバルディアも持ってるしな。
  GM  『そう。ゆえに、竜機同士が激突する前に、細かなモブどもを当ててきて、俺の戦力を削ごうという腹だろう』
  フィル   なるほど……。
  GM  『で、俺を連続戦闘させるために、戦力を逐次投入してくるだろう』
  ブリゲッラ   シーン攻撃を使えば……。
  GM   ところが、シーンの範囲はエリア1つ分までとして扱う。
『1度に60モブで襲いかかるぜー!』なんて言おうものなら……。
  ジェイン  『ミサイルマイトでシーン攻撃だー、ずどどどどーん』(笑)
  GM   ということなんで、連戦に次ぐ連戦で疲弊させようということよ。



 どうにか相手の罠にはまらず、塔に入る方法はないかと考える一行。
 地上から生身で侵入する、相手を無視して決死で突っ込むなど、様々な案が出ますが、やはりリスクが高すぎます。



  フィル   やはり、ロンバルディアで行くしかないですね。
  GM  『うーん、俺だけだと結構分が悪い気がするんだがなあ』
  ジェイン   協力者が必要だな。この街だと……
 そういえば、ルカーディアを祀ってたバスカーの親子がいたな。
  GM   するとちょうどそのとき、
『マスター、これここに置いて……あれ?』
 と、件の少年、カシェルが入ってくる。
  ジェイン   よう少年、久しぶりだな!
  GM  『あ、あんたら生きてたのか!?』
  ジェイン   やっぱり死んだと思ってたのか(笑)。
  GM  『帰ってこなかったからなー。死んだと思って銅像まで建っちゃって。(一同笑)
 で、どうしたんだ?』
  ジェイン   俺たち、あそこに建ってる塔に入りたいんだけど、戦力が必要なんだ。
 ちょっとでも何か知ってたら、教えてくれないか?
  GM  『ポート・アイリントンは小さいけど、カスケード・シティやジョリー・ロジャーなら、それなりの軍がいるはずだぜ』
  フィル   ああ、カスケードに話をしてみれば……。
  ジェイン   ああ、あいつ、金はいっぱいありそうだしな。
 よし、じゃあ、今度はカスケード・シティに向かってみるか。
  GM   ちなみに、ロアいわく。
『竜機もどきとはいえ、あいつらと戦うには戦艦級の戦力が必要だろう』
  ジェイン   カスケードなら持ってるだろ。よし、行ってみるぞ!



Middle.01   『交渉――ディーン・カスケード』


  GM   では、カスケード・シティ。一度君たちが捕らわれた大豪邸、カスケード邸までやってまいりました。
  ジェイン   よし、カスケードの屋敷に直接乗り込むか。
  フィル   なんという喧嘩腰(笑)。
  GM   するとメイドさんが、『あの、アポを……』
  ブリゲッラ   大丈夫、ちょっとした恩人なんで(笑)。
  GM   ずんずか進んでいくと、執務室の中で、マホガニーの机に足を乗っけて雑誌を読んでるディーン・カスケードを発見しました。
  ライム   仕事しろ(笑)。
  ジェイン   よう、カスケード。
  GM  『お? おまえらか。なんだ、死んだと聞いていたが』
  ジェイン   あまり驚かないんだな。
  GM  『まあな。死んだと思ってた奴が生きてたなんざ、よくある話さ。
 このオレだって、何度死ぬ目に遭ってきたことか』
  フィル   というわけで、また死ぬ目に遭ってほしいんですが。
  GM  ふーざけんなコラァッ!?』(一同爆笑)
  ブリゲッラ   まあまあ、まだ怒るトコじゃないですから。
  GM  『どー見たって怒るトコだろ今のはよォッ!?』
  フィル   最近この近くに建った塔のことは知っていますね?
  ジェイン   かくかくしかじかで、あの塔を潰さないと、人類は滅びる。
 ……って言っても、信じねえよな、おまえは(笑)。
  GM  『(うろんげに)えぇぇええ〜……?
 っていうか、アレは《ハーフ・ウィングス》のやることなんだろ? あいつらが、世界やら人類やらを滅ぼすとは思えねえんだがよ。目的から察するに』
  ブリゲッラ   でも、リセットはされますよね。
  ジェイン   《ハーフ・ウィングス》の目的も話しておくか。
 精神をダウンロードして、新しい身体にインストールするんだ。
  GM  『ほうほう。で?』
  ジェイン   おまえは、そんなことを許しておけるのか?
  フィル   そのために戦力を貸してください。金なら払います。130ギャラほど。
  GM  『安ッ!!』(一同笑)
  フィル   これでも全財産ですよ。
  GM   そりゃあ錬金馬とか買うからだろうがッ!(一同笑)
『確かにオレァ、砂上戦艦《バラル・クォ・ナーガ》を中心とする常備軍を組織しちゃあいるが……』
  一同   おお〜。
  GM  『オレに何のメリットがある? って話だよ』
  フィル   では、あなたの欲しいメリットとはなんですか?
  GM  『ん〜、平和に暮らせることかな〜。
 この星がどれだけ荒廃しようとも、少なくともカスケード・シティだけは安穏と暮らしてられるみてェな』
  ブリゲッラ   それはあれですか、レイラインの流れをちょろまかせってことですか(笑)。
  ライム   カスケード・シティが豊かになるように?(笑)
  フィル   いや、できなくもないですよ、主人公の手を借りれば(笑)。
  ジェイン   そうだなあ。じゃあ、この計画が成功すれば、他のところよりレイラインを集中させて、作物とかを実りやすくするってのでどうだ?
 おまえの利益もかなりあるはずだ。
  ライム   どう見ても主人公パーティのする取引ではない(笑)。
  GM  『レイラインか……、いいねえ』(一同笑)
  ライム   まあ、レイラインは金じゃ買えないからね(笑)。
  フィル   最近豊かなジョリー・ロジャーみたくなりますよ(笑)。
  GM  『近頃は土地が疲弊して、評議員のイレーネが、なんとか生命を活性化する方法を模索してるって話だな』
  フィル   あー、ちょっと止めてきちゃったんで(笑)。
  ジェイン   ジョリー・ロジャーの豊かだった頃が、ずっと続くと思えばいい。
  GM  『なるほど、なるほど。
 さすが、守護獣ガーディアンの守護騎兵殿は、言うことが違うねェ』(一同爆笑)
  ジェイン   世界を巻き込む戦いなんでな(笑)。
  GM  『もちろん、アルスレート“様”は残してくれるんだよな?』(笑)
  ジェイン   ああ、そりゃあもちろんだ。
  ブリゲッラ   おかしい。なんだこの会話(笑)。
  GM  『ふむふむ。いいねいいねー。ただ、相手の目的がまだよくわかんねえんだがよ。何をどうするって?』
  フィル   魔族、人間、ノーブルレッドが、みんな同じ身体になりますね。
  GM  『……この身体じゃあなくなるってのか?』
  フィル   ええ、ちょっと別の、新しい身体に精神が移されます。
  GM  『この美貌からかッ!?』(一同笑)
  フィル   ええ、そうです。
 (ジェインを指さして)むしろコレになる。(一同爆笑)
  GM  『いや、ARMは精神感応素材なんで、結局はその人の精神に反応して、顔とかは同じようになるはずですけど……』
 と、レモン。
  ライム   いや、そこはぼかしておこう。
 そうです、ジェインさんになっちゃうんですよ!(一同笑)
  GM  『この俺がッ! 鍛えに鍛えたこの身体がッ!?』
  ライム   そう、こんなヒョロヒョロになっちゃうんですよッ!(一同笑)
  ジェイン   そう、俺みたいに、【筋力基本値】が12とかになるッ!
  ライム   低ッ! 人間の標準よりちょっと上くらいじゃんッ!(笑)
  GM  『そーいうことなら、黙っちゃいられねえッ!
 出そう――このオレの、《バラル・クォ・ナーガ》をッ!』
  ジェイン   話が分かる男で助かるぜッ!
  フィル   では、私たちはドラゴンを使ってあの塔を攻めます。
  GM  『だがよ、いくらこのオレでも、1エリアを抑えるのでせいぜいだぜ?』
  ブリゲッラ   せめてもう1部隊ないと、フリーになったエリアから増援が来ちゃいますね。
  ジェイン   なあ、あんた、他に戦艦持ってそうな奴とか知らないか?
  GM  『戦艦ねえ……』
 そうそう、ディーン・カスケードは、【戦力:5】です。
 ゲーム的には、5ターン戦ってくれる。
  フィル   5ターンか……。
  GM   (シナリオを読み返して)あ、違った。
 【条件:見返りアリ】だから、【戦力:6】だ。
  ブリゲッラ   そんなルールがッ!?(一同笑)
  GM  『オレらと同程度の戦力が、もう1個欲しいとこだが……』
  ジェイン   俺たち、人間の知り合い少ないからなあ(笑)。
  フィル   ポート・アイリントンの義勇軍じゃたかが知れてるし……
  GM   じゃあ、ここで【幸運】判定をしてください。
 達成値が高いと、ディーンが戦力のアテに心当たりがあったことになる。
  ブリゲッラ   バグパイプを吹きます。(一同爆笑)
 《アンプロンプチュ》で[呪歌]判定にして、(ころころ)25。
  GM   充分すぎる(笑)。
『もちろん、情報収集は商人の本業だ。抜かりはないぜ。
 ジョリー・ロジャー、知ってンだろ。
 あそこで最近、空中空母を建造したらしいぜ』
  一同   空中空母ぉ!?(笑)
  GM   いや、最近、なんか富が回ってきたから造っちゃえ的な。
  ブリゲッラ   成金空母(笑)。
  ジェイン   待て、所有者は誰なんだ?
  GM  『評議会の常備軍のものだから、誰のってわけじゃあねえが。
 軍事関係は、イレーネ・ヴァスケスが担当しているはずだぜ』
  ジェイン   よし、じゃあジョリー・ロジャーにトンボ返りだッ!



Middle.02   『交渉――イレーネ・ヴァスケス』


  GM   つうわけで、ジョリー・ロジャーに戻ってまいりました。
  フィル   そして、イレーネさんの屋敷へ、ずばーんと。
 なんで黙ってたんですかッ!(ずばーん)
  ライム   空母を出せ、空母をッ!(ずばーん)
  ブリゲッラ   戦艦ですよ戦艦ッ!(ずばーん)
  GM   では、いきなり屋敷に乗り込まれたイレーネさんが『は?』と振り返る。
『……え? なに? 何の話?』
  ジェイン   造ってるんだろ? 空中空母。
  GM  『って、どっから洩れたのよッ!? 極秘なのにッ! 極秘機密事項なのにッ!』
  ブリゲッラ   世の中、バグパイプで手に入らない情報なんてないんですよ(笑)。
  ジェイン   ちょっと力を貸してほしいんだ。
  フィル   最近、あそこにできた塔のことなんですけどね。
  GM  『え? ああ、あれね』
  ジェイン   あんまり驚かないんだな。
  GM  『驚いてるわよ。ただ、ウチにはあまり関係なさそうだなーって』
  ブリゲッラ   かくかくしかじか、あの塔のせいでレイラインはボロボロですよッ!
 このまま不況が続いたら、戦艦の維持費だってままならないんですよッ!
  ジェイン   いきなり経済の話に(笑)。
 というわけで、あの塔を攻略するために、戦力をあててほしいんだ。
  GM  『うーん、困ったわねえ。確かに、空母があることはあるのよ』
  ライム   ほうほう。
  GM  『でもその直後、土地の生命力がギューン↓なっちゃったから、
 今は空母をこのまま増やすよりは、生命力を活性化する研究を始めてるのよね。
 空母を出すにもお金がいるから、余計な予算を回せないの。
 なんせ、生命とは何なのか、ってトコから研究を始めてるからねえ……』
  ライム   ああ、それなら、この戦いに参加すれば大丈夫ですよ。
  ブリゲッラ   敵戦艦から大量に飛び出してきますよ、《生命の本質》が。(一同爆笑)
  GM  『どーいうことよッ!?』
  ライム   リングリンというモンスターがいましてですね。
 そいつらが、《生命の本質》というアイテムをドロップするんですよ。
  ジェイン   あ、なるほど。そういえば、リングリンが大量にいるって、ロアが言ってたな。
  フィル   空母で出撃してリングリンを倒せば、ウハウハですよ(笑)。
  GM  『……それはいい話ねッ!(一同笑)
 そういうことなら協力するわッ! 空中空母エウラリアを出すわッ!』
  ジェイン   ありがとう、イレーネさんッ!
  ブリゲッラ   この世界、アホが多くて良かった(笑)。
  GM  『なにせ、ARMの暴発減少がなくなったおかげで、ARM装備も装填できるからね。
 街中のARMマイスターを極秘に動員して戦力を整えているわッ!』
  ブリゲッラ   “街中”から“極秘”に?(笑)
  ライム   それは洩れる(笑)。
  GM   というわけで、イレーネ・ヴァスケスの協力を取りつけました。
 【戦力:1】を確保ッ!
  ライム   ちっさ!
  GM   空母一隻だからなぁ。ディーンのとこは、砂上戦艦が複数あるから強いんだけど。
  ジェイン   まあでも、こんなもんじゃないか?
  ライム   【戦力:1】が微妙ですね。せめてもう1ターンは戦ってほしい。
  ブリゲッラ   しょうがないですねえ……。行きたくないですが、おばちゃんのとこに行きますか。
  フィル   確かに、近いのはノーブル・アイランドだけど……どうやって行けば?
  ジェイン   ロンバルディアがあるじゃないか。
  フィル   あ、そうでしたね。飛ぶんでした。
  GM   マイナーメジャーで合計1キロ飛ぶんだぜ。(一同笑)
  ジェイン   よし、じゃあおばちゃんを説得に行くかッ!



Middle.03   『交渉――ダナーシャ・アーミティッジ』


  GM   ノーブル・アイランドに到着ッ!
 屋敷の近くにロンバルディアを留めると、ノーブルレッドたちが、
『なんだ、あれはッ!?』
『竜だ! 竜機だッ!』
『やっほぉぉぉぉーいッ!』
 と、手に手にスパナを持って躍りかかってくる。(一同爆笑)
『やっべこれマジ竜機っスよ!』(がんがんがん!)
『剥いでいいかな!? ねえ、ここ剥いでいいかなッ!?』
  ブリゲッラ   やめろー(笑)、と演出でマイマイクを。
  GM   全員、耳キーンなって倒れました。『む、無念……』
  ブリゲッラ   ふう、危ないとこだった。では、屋敷へ行きましょう。
  GM   では、ダナーシャの屋敷です。
『……おや? どうした、ブリゲッラ。戻ってきたのか』
  ブリゲッラ   ええ、ちょっと戦力が足りなくて。
  GM  『そうか。では異世界へ行こうか。
  ブリゲッラ   待って!? ちょっと話を聞いてッ!?(笑)
  GM  『戦力が足りなくて負けそうだから戻ってきたのでは?』
  ブリゲッラ   戦力が足りなくて勝つのに時間がかかりそうだから、協力してもらいに戻ってきたの。
  GM  『そうか。では異世界へ行こうか。
  ライム   話聞いてない!(笑)
  ジェイン   まあ、要は、俺たちがあの塔に突っ込むのをサポートしてくれる戦力が欲しいんだが。
  GM  『戦力があるにはありますが……、それをして、私たちに何のメリットが?』
  フィル   この戦いが終わったら、ロアを分解していいですよ(笑)。
  GM  『えーと、このファルガイアでの戦いが終わったら、俺、そのまま別の時空に飛び立つ気マンマンだったんだけど』
  ブリゲッラ   脚の1本や2本。(一同笑)
  GM  『うーん。それは心ひかれますが、ノーブルレッドは不干渉がモットーだ。
 《ハーフ・ウィングス》が何をしようと、我々はいざとなったら異世界に逃げられるわけですから』
  ライム   じゃあ、ブリゲッラを人質に取るか。
  フィル   こいつがどうなってもいいのかー。
  ブリゲッラ   あーれー、たすけてー。
  GM   ぱんぱんぱん。(三連射)
  ブリゲッラ   むう。これでもダメですか。(だらだらだら)
  ジェイン   うーん、何か決め手が……。
  GM  『あと半年、異世界への完成準備が整うまでは、ここを守らなければいけませんし』
  ライム   あー、でも、相手の計画はもう最終段階なんで、半年もする前に終わっちゃうかもしれませんよ。
  GM  『え。』
  フィル   少なくとも塔の1本を破壊しない限り、半年以内に終わるでしょうね。
  ジェイン   ああ、そうだ。相手の計画について話しておかないとな。
 かくかくしかじかっと。
  GM  『ふむ……、世界の滅び――ではないが、ノーブルレッドにとっては滅びに等しいな……』
  フィル   まあ、違う身体になっちゃうからねえ。
  ブリゲッラ   “ノーブルレッド”は絶滅です。
  ライム   種族としては終了です。
  GM   たぶん明らかに寿命は下がるよね。
  ブリゲッラ   ホントだ! ええい、ニンゲンなんかがいるからー!(一同爆笑)
  ライム   というわけで、個は保てても全は保てないですね。
  GM  『……わかりました。全面協力というわけにはいかないが、あの塔を1本、破壊するだけの戦力はお貸ししよう。
 もっとも、我々は島国ゆえ、ほぼ海兵戦力となるが……』
  ジェイン   ああ、それで充分だ。
  ライム   では、海側のエリアを担当してもらいましょう。
  GM  『それでよいのであれば、こちらでゴーレム部隊を編成しよう』
  ブリゲッラ   あー、そういえばいたいた。
  GM  『この間、誰かさんに撃ち落とされたので改良を加えた最新式だ。
 さすがに、先人たちの遺した古代のゴーレムまでは使えないが』
  ジェイン   ハハハハ。(乾いた笑い)
  ライム   古代のゴーレムか……。なんとか使えないかな?
  ジェイン   ……ゴーレムコードか?
  ブリゲッラ   ゴーレムコード、あるよー。前に手に入れた奴を、まだ使ってない。
  ライム   じゃあ、渡しちゃいましょうよ。もう、ロアヴァージュに使おうって考えるのやめよう(笑)。
  ブリゲッラ   じゃあ、渡してみる。
  GM  『…………。ナニコレ』
  ブリゲッラ   ゴーレムコード。
  ライム   どうして渡しておかなかったんだ、という(笑)。
  GM  『…………。なあ、ブリゲッラ』
  ブリゲッラ   ひろった。
  GM  『…………』
  ブリゲッラ   にっこり。
  GM   ちゅどーんっ!!
 ――シーンが切れます。(一同笑)
 えー、というわけで、ノーブルレッドの【戦力:5】をゲットです。
  ライム   多い(笑)。
  GM   さらに、ゴーレムコードを渡すことで、【戦力:6】になりました。
 旗艦ゴーレム・カッシーニと、自爆特攻型ゴーレム・キュベレイが加わってます。
  ジェイン   すげえなー。
  ブリゲッラ  『キュベレイ薄いよ、何やってんの!』(一同笑)



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 続くッ!