3rd SEPARATION.

『兆し、暗雲となりて』




Openging.01  ディーン・カスケード




 『アリアンロッドでワイルドアームズ』も3回目。そろそろ「序盤」が終わる頃でしょうか。

 前回、雪のガーディアンであるアルスレートの助力を得るべく、カスケードシティを訪れたジェイン一行は、《ハーフウィングス》と名乗る組織に遭遇しました。黒き《アークセプター》を持つ少女を連れた男、《ジークフリード》ゼルク・ブラディミールは、アルスレートがすでに死んだことを明らかにしました。一行は《ディザスター》に《アクセス》したノーブルレッド、レイドと激闘を演じ、コレに打ち勝つものの、ディーン・カスケードに捕縛されてしまったのでした――。
 え? 《万能機神》ロアヴァージュ? ああ、いたね、そんなヤツ。

 パーティメンバーたちも、今回から3レベル。『《アクセス》中は、《バッドステータス無効》となる』『《アクセス》中は、マイナーアクションで《ガーディアンブレード:(属性名)》を使用することで、自身の「物理攻撃」を特定の属性の「魔法ダメージ」にできる』といった変更・追加を加えつつ、では再開!



  GM   では、オープニングその1。シーンキャラクターはライムのみ。
  ジェイン   え? みんな一緒に捕まったんじゃなかったのか?
  GM   うん。なので、ライム1人だけ呼ばれて、ディーン・カスケードに話をさせられるというわけだ。
  ライム   では、『ぷくーっ』とふくれてようか。
  GM   いきなりキャラを変えるな。(一同爆笑) ライムは、もっと雄々しいキャラだったはずだ。
  ライム   ヒドいこと言われたッ!?
  GM   黙れ。今までのリプレイを読み返して来い。(一同笑)
  ブリゲッラ   ディーンさん、リプレイ読んでるッ!?(笑)
  GM   というわけで、豪勢な応接間だ。ふかふかのソファに、ディーンがどっかりと腰かけていて、ライムは反対側の、やはりふかふかのソファに座らされている。
  ライム   では、どかッと腰かけてよう。
  フィル   なんでそんな偉そうなんですか。
  GM  『嬢ちゃん……、はしたねえぜ』(一同笑)
『まあいいや。とにかく聞きてえのは、ガーディアンの話さ。ガーディアンについて、詳しく聞きてえんだがな』
  ライム   ナニのコトだかサッパリ。
  GM  『フン……、おまえさんに訊けなけりゃ、ヒューバートのじいさんに訊くだけだがよォ』
  ライム   ナニのコトだかサッパリ。(一同笑)
  ジェイン   待て、それは……いいのか!?



 一瞬、「こいつはPC3あたりにすべきだった」、と思うGM。


  ライム   じいさん、困るねえ。そろそろ寿命だから。
  ブリゲッラ   拷問には耐えられまい。(一同笑)
  GM  誰もそこまでやるとは言ってねえんだが。』(一同笑)
『で――、どうなんだ? ガーディアンの力を使えば、どんなことができる?』
  ライム   ダイスが1D増えます。(一同笑)
  GM  『要するに、人知を超えた力が手に入る、と』(一同笑)
『他にもあるんじゃねえか? ガーディアンをたくさんそろえると、街が繁栄する……、とかよ』
  ライム   さあ……、知らないです、実際。本当に知らないのだから、答えようがない。
  GM   じゃあ知識判定(笑)。
  ライム   (ころころ)あ、結構出た。13。
  GM( )   《守護獣(ガーディアン)》は星を守護する存在なので、一箇所に集めれば、それはもう、すごい加護を発揮するわけですよ。
  フィル   『ウハウハですよ!』――by・グルジエフ。(一同爆笑)
  GM  『で、どうなんだ?』
  ライム   さあ、どうでしょうね。実際にやってみたらどうですか?
  GM  『やってみるには、バスカーの人間の助力が必要なんだがな』
  ライム   誰も力を貸さないと思いますよ。
  GM  『いい待遇するんだがなあ。謝礼もたっぷり弾むぜ?』
  ライム   残念ながら、興味がないので。
  GM  『そうか、そいつは残念だ。――じゃあ、裁判が終わるまでの間、牢屋でジッとしていてもらおうか』
  ライム   独断と偏見で決められそうな裁判ですね。
  GM  『おいおい。これでも俺ァ、公正なジャッジだぜ?』
  ライム   超・ジトッとした目で見る。
  GM  『信用ねえなあ。じゃあ、牢屋に戻ってもらおうか』
 というところで、シーンを変えよう。



Opening.02 『無情と悪意の狭間で』

  GM   オープニングその2〜。君たちはみんなで同じ牢屋に入れられている。
 で、前回の事件から1日が経ってるんだけど。ジェインは、ちょっと夢を見る。
  ジェイン   夢を見る。――俺がッ!?(一同爆笑)
  GM   驚くなよ!(笑)
  ジェイン   お、俺って、そういうキャラだっけ?(笑)
  GM   君は、巨大な闇に包まれるような夢を見る。そのとき、覚えのある冷たい感覚が全身を覆っているのに気づく。
  ジェイン   覚えのある……、冷たい感覚?
  GM( )   それは、今まで2回戦った、《災厄獣(ディザスター)》の気配に酷似している。まあ、君はその時点で夢から醒めるのだが。
  ジェイン   ディザスター……。よくわかんないけど、心当たりがあったってことか。
  フィル   実は、前にディザスターに殺されてたとか。
  ジェイン   うーん……。
  GM   というわけで、みんなは牢屋にいるわけなんだけど。
 僕は、みんなが、キャンペーンの途中で提示された謎や疑問を、しゃべったり相談したりしてリプレイに残さず、ただ心の中にしまっておくだけだ、ということを、よぉく知っています。(温かな目で)
 というわけで、ここで語り合え。(一同笑)
  ライム   それで、わざわざ牢屋に(笑)。それじゃあ、まずはお2人の正体を明かしてもらいましょうか。
  ブリゲッラ   お2人というと?
  ライム   ブリゲッラさんとフィルさんの正体を!
  フィル   私は、ただのしがない旅人ですよ。
  ブリゲッラ   そうそう、みんなそうですよ、ジェインさんだってそう。
  ライム   あの人は、ホントにただの旅人なんで。(一同笑)
 じゃあ、まずはフィルさんから。
  フィル   い、いったい、なんのことを言っているんだか、さっぱり。
  ライム   (じろりと)そろそろ、しらばっくれるのはやめにしませんか。
  フィル   わ、私は、ただの旅人ですから……。
  ブリゲッラ   目が泳いでる(笑)。
  GM  『まあまあ、言いたくないものを無理に言わせても仕方ありませんよ、ライム』
『それより、ボクとしては、もっと気になることがあるんですけど――』
  フィル   なにかな、レモン?
  GM  『先日、ノーブルレッドが《ディザスター》に《アクセス》していましたけど……、《ディザスター》に《アクセス》できるってのも驚きでしたけど、あれは、どう考えても、アルスレート様の力でしたよね――本来、あそこに祀られていたはずの』
  フィル   《ディザスター》は《ガーディアン》を元に作られている……、というウワサがあるらしい。
  GM  あるんですか!?
  フィル   あります。 実はそうなんだよ、レモン!
  GM  『は、初耳です。でも、どうやったらそんなことが?』
  フィル   そ、そこまで詳しくは……(一同笑)
  GM  『しかし、それが本当だとしたら、由々しい事態ですよ』
  ジェイン   《ガーディアン》が《ディザスター》になると、やっぱヤバいのか?
  GM   世界を護っていた《ガーディアン》の力が、世界に災いをもたらす《ディザスター》に変わっちゃうわけだからな。破滅へ向かってまっしぐら。
  ジェイン   2倍、損してるわけか……。《ディザスター》を生み出してる元凶は、前に出会った奴かな?
  フィル   おそらくは、《ジークフリード》……。
  GM  『誰ですか? それ』
  ジェイン   ジークフリード? なんのことだ、フィル?(一同笑)
  ライム   おっと、墓穴掘ったー(笑)。
  フィル   ほら、先日出会った魔族の人ですよ。でっかい槍を持ってた。
  GM  『ああ、ボクたちの村を襲った……。長老たちは、無事でしょうか』
  フィル   いや、おそらくは、もう……。(一同爆笑)
  ジェイン   そんな絶望的なこと言うなよ(笑)。
  フィル   いや、でも、《ジークフリード》は人間のことなんて、虫けらとしか思ってないらしいですから。
  GM   そうなのか?(笑)
  ジェイン   よく知ってるな、フィル(笑)。
  フィル   そうです。こうして、設定をどんどん増やしてGMの負担も増やしていく(笑)。
  GM  『……でも、考えてみたら、アルスレート様は雪の《ガーディアン》なのに、あのレイドとかいうノーブルレッドは、雷の力を使っていましたね』
  ライム   《氷雪反転》、と言っていたかな。
  ブリゲッラ   そうですね。《ネガ・アルスレート》、とも。
  フィル   属性が反転するのでは?
  ジェイン   ああ、そうか。反転属性なのか。しかし、だとしたら、俺たちが早くヤツらの計画を止めないとヤバい。
  ライム   そうですね。だから、こんなところでのんびりしている暇はない。
  ブリゲッラ   でも、相手がどんな連中なのか、さっぱりなんですよね。
  ジェイン   (フィルを見て)ジークフリードって言うらしいぞ?
  フィル   そ、そうらしいですね。
  ジェイン   おまえ、あんな詳しげに話しておいてごまかすのか(笑)。
 まあ、今はツッコまないでおくか。
  フィル   いつか、話せるときが来たら……。
  ジェイン   ……わかった。それでいいだろう。
 今はそれより、ゆっくりしている暇はないんだから、さっさと脱出しないとな。
  フィル   脱出といっても、この牢屋の中では――。
  ジェイン   確かに……。武器もないしな。
  GM   ちなみに、君たちの鎧を除く装備や持ち物は、すべて、反対側の牢屋に保管されているようだ。
  ジェイン   反対側だって?
  フィル   RPGの基本だ。(一同爆笑) 反対側にはなぜか装備がある(笑)。
  ジェイン   ここは……病気大作戦とかか?
  GM   そんなことを言い合っているうちに、夜になるんだが――
 突如、「ぎゃああ!」という悲鳴が響き渡るッ!
  ジェイン   ッ!? なんだ、何が起こったッ!?
  GM   それは、次のシーンで明らかにしよう。オープニングはここまでだッ!


 続くッ!