4th ACCELERATION.

『迫る悲劇を断ち切るために』




Openging.01 『ポート・アイリントン』




 『アリアンロッドでワイルドアームズ』4回目ーッ! 世間では『ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード』が大発売ッ! 私はまだプレイしておりませんがッ!

 さて。ガーディアンの加護を得て、星を蝕む災厄獣ディザスターを滅ぼすために旅を続けるジェイン一行は、港町『ポート・アイリントン』が異種族『ノーブルレッド』に占拠されていることを知りました。
 彼らの狙いは、異種族を滅ぼさんとする人間の精鋭、《亜人狩り》たちをおびき寄せ、罠にはめて殲滅すること。それを防ぎ、街を解放するため、ジェインたちは一路、ポート・アイリントンを目指したのでした。



  GM   4回目のセッションを始めます。
 前回のセッションをまったく覚えてない、という輩はおりますまいな。
  フィル   大丈夫だよ、みんなホームページ見てるから。
 キャラを忘れてたから、ちゃんと見てきた(笑)。



 リプレイをホームページにUPすることの利点は、まさにこれでありましょう。
 現在進行中のキャンペーン、そのリプレイを随時UPすれば、プレイヤーもGMも、今まで何が起こり、どんなキャラが活躍したのか、(まあ編集は加えてあるとはいえ)だいたい思い出すことができるのです。



  GM   さて、まずはオープニングだ。
 みなさん、前回のシナリオの結果、ポート・アイリントンに向かうことになりました。
 で、着いた。
  ライム   早ッ!(笑)
  GM   ポート・アイリントンは港町なので、岬に面しており、眼下には蒼い海が広がっている。
 独特の香りを乗せた潮風も吹いているぞ。
  ライム   ひゅぉおおおおおおおおお…………――――。
  GM   なんだその吹雪は。(一同笑)
  ライム   いや、海風が強いんじゃないかと思って。
  ブリゲッラ   前がッ! 前が見えませんッ!!(一同笑)
  GM   ポート・アイリントンは大きな町なんだが、城壁があるというわけではない。
 ……のだが、現在は、町全体を囲むように、即席の柵が作られており、人間たちがつまらなそうに立っている。
  ジェイン  警戒しているのか。
  ブリゲッラ   異能な人たちがいるんでしたっけ?
  GM   現在はノーブルレッドがこの町を占拠している。
 で、そんな噂が広まれば、異能集団《亜人狩り》がやってくるに違いない、と。
  フィル   とりあえず、町に入ってみようか。
  ジェイン   でも、当然、止められるよな? 見張ってるのはノーブルレッド?
  GM   いや、見張ってるのは人間。昼だしな。
  フィル   ノーブルレッドって、夜行性だっけ?
  GM   このファルガイアのノーブルレッドは、基本的に、特別な血統の一族を除けば、あまり陽の光に当たるのは好ましくない。
  ブリゲッラ   思い出したように日傘を差します。(一同爆笑)
  フィル   いまさら(笑)。
  GM   ブリゲッラは、特別な血統の傍系ゆえに情勢視察に駆り出されたということで(笑)。
 で、町に近づくとだね。
『あー、あんたら、旅人かい? すまねえが、いま、町に入れてやるわけにはいかねえんだ』
 と、見張りの人が。
  フィル   なぜです?
  GM  『いま、この町はノーブルレッドに占拠されててな。
 そいつらから、外部の人間を町に入れるなって言われてるんだ』
  ブリゲッラ   じゃあ、ただいまと叫ぶ。(一同笑)
  GM  『いや、たとえこの町の出身の旅行者でも、入れるわけにはいかねえんだよ』
  ブリゲッラ   占拠って、具体的にはどうなってるんですか?
  GM  『ノーブルレッドが何十人か、いきなり押し寄せてきてよ。
 自衛部隊を蹴散らして、領主の館を占拠しちまったのさ。
 あいつらの異能にゃあ、ただの人間じゃかなわねえ。
 人質も取られてるから、みんなして町を逃げ出すわけにもいかねえし……』
 ちなみに、『ノーブルレッドの普通の戦士』は、アリアンロッド的には5レベルのエネミー『ヴァンパイア』相当です。
  ジェイン   カスケードの依頼だってことを言えば……、あれ?
 カスケードの調査依頼って、秘密の任務なんだっけ?
  GM   いや別に。
  フィル   だったら、言ってしまった方がいい。
  ジェイン   そうだな。俺たちは、ディーン・カスケードの依頼で調査にやってきたんだが――。
 書状とかもらってるなら、それを出そう。
  GM  『なにっ、そうなのか!? 《カスケード興産》が、助けてくれるのか!』
  ジェイン   というわけで、見つかったらヤバいとは思うが、入れてくれないか?
  GM  『そうだなあ……そういうことなら』
『気をつけろよ。あいつら、昼間は外に出ないけど……代わりに、あいつらが作ったロボットが町を巡回してるからな』
  一同   ロボ!?
  ジェイン   外部の人間を区別する機能は?
  GM  『俺たち見張りは、IDカードを渡されてるけどよ。
 それをつけてねえと、容赦なく攻撃されるんだ』
  ブリゲッラ   町の人は、どうやって生活してるんですか?
  GM  『昼間は外に出ねえのさ。買い物とか仕事は、もっぱら夜にやってる。
 夜なら、ロボットじゃなくノーブルレッドが町を巡回してるから、よっぽど怪しいやつでもない限り、襲われるなんてことはねえ』
  ジェイン   潜入するなら昼……か?
  GM  『ああ、そうそう。最近、どうやら、レジスタンスみてえなのが結成されてるらしいぜ。
 詳しくは知らねえんだがよ。どこかに集まってるみてえだ』
  ジェイン   なるほど。そいつらを探すのが先決か。
  フィル   それも、見つからないように、ね。
  ライム   見つからないように……、このメンツで?(一同笑)



Middle.01 『汝、有能なりや?』

  GM   さて、町の中に入った君たちだがッ!
  ジェイン   ロボットはたくさんいるの?
  GM   うむ。ちっちゃいのが、結構いる。
 いまのところ、まだ君たちは見つかっていないが、町中を動き回るなら、見つからないかどうか判定してもらおう。
  フィル   では、とりあえず、物陰に隠れて。
  GM   外出している人間の姿はない。実に閑静なもんだ。
  ジェイン   てことは、動き回ったら、かなり目立つよなー。
 しかし、ここでジッとしているわけにもいかないし。
 どうにかロボットの目をやり過ごして、どうにか活動するしかッ!
  フィル   では、誰か囮を。
  ブリゲッラ   やり過ごしてないッ!?(一同笑)
  ジェイン   とりあえず、抵抗勢力を見つけ出して接触するのが、いちばん手っ取り早いかな?
  フィル   抵抗勢力がいると言えば……裏路地?
  ジェイン   いや、酒場とか。
  フィル   酒場って、開いてないんじゃあ?
  ジェイン   どこも開いてないじゃん? それに、探してみなきゃわかんないよ。
  フィル   じゃあ、酒場を探してみますか。
  GM   酒場っぽいのは普通に見つけられるよ。もちろん、閉店してるっぽいが。
  ジェイン   ロボットに見つからないように、近寄ってみよう。
  GM   【感知】で判定だ。
  前衛2人   (ころころ)13!
  GM   ならば成功だ。ロボットに見つからず、酒場に近寄ることができた。
  ブリゲッラ   物陰から見てるよー。
  GM   おっとそうだ、もう1度【感知】判定。
  前衛2人   (ころころ)成功!
  GM   では、君たち以外に酒場に近寄り、こそこそ入っていく人影を見つけた。
 相手は、君たちには気づいていない。
 やがて、酒場の中から、何事か小声で話し合う声が聞こえるけど……入る?
  ジェイン   いや、外から中の様子をのぞきつつ、聞き耳を立てよう。
  GM   了解。先ほど入った男は、酒場のマスターと話している。
『なにか呑むかい?』
『そうだな……、なにを呑もうかな』
『ワインはどうだい?』
『ワインはいらないな』
『じゃあ、ビールでも呑むか?』
 といった会話がかわされたのち、マスターがカウンターをガタンと動かすと、男はカウンターの内側に消えていった。
 地下への階段か何かがあるようだ。
  ジェイン   いまの合言葉……、覚えてたか?
  ブリゲッラ   私、聞いてないんで。(一同笑)
  ジェイン   うーん、メモっときゃ良かったな。
  GM   そろそろ、ロボットが近づいてくるよ。
  フィル   いったん戻ります。
  ジェイン   ああいう合言葉って、一字一句、間違えちゃいけないものだよな。
  フィル   アバウトでいいんじゃない? 合流したら、みんなで酒場に入ります。
  GM   タイミングを見計らうため、代表で1人、【感知】判定をしてくれ。
  ジェイン   (ころころ)9! 危ない危ない!
  GM   ぎりぎりだな(笑)。なんとか見つからず、酒場に入ることができました。
 マスターは、突然やってきた君たちに驚いている。
『……見ない顔だな? 旅の人間のようだが……どうやって、町の中に入ってきたんだ』
  フィル   それは、このディーン・カスケードの紹介状で。ぴらっ。
  GM  『……フン。どうかねえ』と、突き返す。
  ジェイン   というわけで、ディーン・カスケードの依頼で、調査に来たんだ。
  GM  『ふぅん? へぇ〜』
  ジェイン   で――、反乱組織みたいなものがあるなら、手を組みたいんだが……。
  GM  『何のことかな』
  ジェイン   まあ、そうだろうな。
  GM  『そんなものがあるなんて聞いたことはないが……
 もしいたとしても、あんたらみたいなうさんくさい連中を、おいそれと迎えてくれるとは限らねえぜ?
 あんたらがどのくらいの有能性を持っているのか、未知数だろうからなあ』
  ジェイン( )   俺たちの技量如何(いかん)……ってことか。
  ブリゲッラ   合言葉をすっぱ抜いたりね(笑)。
  ライム   さあ、まずはカウンターに座って、何か飲み物を頼むんだ!
  GM   と言いつつ、自分ではやらないんだな。
  ライム   だって、知らないしィ(笑)。
  ジェイン   ええい、わかったよ、俺がやるよッ。
 マスター、なにかくれないか?
  GM  『ジュースよりは、酒の方がいいか?』
  ジェイン   ん、ああ。
  フィル   確か、ワインで合っていたはず。
  ライム   いや、ワインはパスでしょ。
  ジェイン   うーん、どうだったかな。あんま覚えてねえなあ。
  フィル   もう1度、外に出て聞き耳をするトカ(笑)。
  GM   コンピュータRPGか。(一同笑)
  ジェイン   ええと、ワインじゃなくて、ビールを。
  GM  『……ほう?』
 と、マスターは唇を歪める。
『なるほどね。自分で証明してみせたわけか。いいぜ、俺が話を通してやろう』
 がたん、とカウンター・バーの一部を上げて、カウンター内への立ち入りを許可してくれる。
  ジェイン   緊張で張り裂けそうだったぞ(笑)。
  フィル   よくやった、ジェイン。
  ブリゲッラ   では、『あれ? ビールは呑まないんですか?』とか言いながら、ついていきましょう(笑)。


 続くッ!