5th RESOLUTION.

『限界突破、何度でも』




Opening. 『鋼鉄の箱舟に潜む』


  GM   じゃ、前回の状況を整理しようか。
  ジェイン   あー、なんか、《楯》倒したよね。
  GM   そうそう。



 さて。『アリアンロッドでワイルドアームズ』、第5回目のセッションです。

 ガーディアンの加護を得て、星を蝕む災厄獣ディザスターを滅ぼすために旅を続けるジェイン一行は、港町『ポート・アイリントン』が異種族『ノーブルレッド』に占拠されていることを知りました。

 彼らの狙いは、異種族を滅ぼさんとする人間の精鋭、《亜人狩り》たちをおびき寄せ、罠にはめて殲滅すること。それを防ぎ、街を解放するため、ジェインたちは一路、ポート・アイリントンを目指したのでした。

 ポート・アイリントンに潜入したものの、その地を守護する海の守護獣ルカーディアは、すでにディザスターと化しており――さらには、《亜人狩り》こと《ハンター・ヴァンガード》が砂上戦艦《ガラ・デ・レオン》を駆って攻め入ってきました。

 たちまち激しい争いが始まる中、一行はルカーディアを撃破し、ガーディアンの力を発揮して、《ハンター・ヴァンガード》とノーブルレッド、双方の大規模攻撃を阻止! その勢いのまま、《ガラ・デ・レオン》に乗り込んだのでした。


 なお、今回、PCたちは5レベルに上がり、《アクセス》中の効果として、「与えるダメージを+1Dする」「フェイトが全快する(経験点は追加されない)」という2つが追加されました。



  フィル   ……がんばったなぁ、私たち(笑)。
  GM   《ガラ・デ・レオン》に乗り込んだ直後、君たちは、全種族融和を掲げ、ディザスターを産み出し続ける《ハーフ・ウィングス》の2人――シェリルとクレアに再会した。直後、衝撃と共に戦艦が大きく振動したところで、前回はセッションを終了したわけだ。
  ジェイン   ああ、伏せろとか言われたよね。
  GM   その直後、とりあえず君たちは、手近な倉庫に身を潜めたってことで。
 そうしていると、『ゴン……ゴゴン……ゴゴゴゴゴゴ……』と、振動が伝わってくる。どうやら、戦艦が動き出したらしい。
『成功したみたいだね』とクレア。
  フィル   なにが?
  GM  『あたしたちの仲間が、《ガラ・デ・レオン》の外部装甲に爆薬を仕掛けるとかして、攻撃を加えてね。
 どうも、《ガラ・デ・レオン》はアイリントンから退却しているみたいだ』
  フィル   ほう、なるほど。……ところで、降りたいんですけど。
  GM  『あ、降りたいんだ? あんたら、なんで突っ込んできたわけ?』(一同笑)
  フィル   争いは止まったみたいだし、もういいかな〜、なんて(笑)。
  GM   では、クレアはガラッと倉庫の窓を開ける。
『はい。降りれば?』
  フィル   ……動いてるよね?(笑) たぶん、死ぬと思う(笑)。
  GM   降りて、死んだ瞬間にアクセス!(一同笑)
  フィル   ……ま、まあ、ここで降りるのも何なので、《ガラ・デ・レオン》を止めに行きましょうか。
  ジェイン   ん? 爆薬を仕掛けたんじゃなかったか?
  GM  『あれはあくまで、外部からの攻撃だからね。致命的な損傷は与えられてないよ。
 だから、これから、あたしたちが内部から止めに行く……っていうか、首領を暗殺しに行くわけなんだ』
  ジェイン   よし、じゃあ、俺たちも行くか。
  GM  『ついて来られると困るんだけどなあ。あたしたち、2人の方が動きやすいから』
 言いながら、2人は倉庫にあった《ハンター・ヴァンガード》の白いプロテクターを装着し始める。
『あんたたちがこれからどう動くかは、知らないけど……とりあえず、あたしたちの予定を言っておくね。今回は対立しないと思うから』
  ジェイン   え、俺たちも暗殺でしょ?
  フィル   あれ? 暗殺じゃなくて、単に止めに行くって話では?
  ライム   まあ、殺すことはないよね(笑)。
  ジェイン   ああ、そうだった。うん、忘れてた(笑)。
  GM  『この《ガラ・デ・レオン》は、3層構造になっていて、いちばん上の第3層は、まるまる、首領であるクラリス・アートレイデの私室になってる。
 で、ミドル・フェイズの5シーン目に、あたしたちはそこに侵入して、例の、局所的に空間を歪めて異空間を構築する技術を使って、第3層を空間的に隔絶する。
 そーなると、最初からそこにいない限り、16レベル未満のキャラクターは入れなくなる。
  ジェイン   おい。(一同爆笑)
  GM  『問題は、16レベルを超えるキャラクターが、この戦艦に6人はいるってことでねー。
 まず、《セカンド・ヴァンガード》――《具足(グリーブ)》のターニア・ファンバステン。16レベルのスカウト/レンジャーで、弓の名手』
  ジェイン   ……ん? それ、敵の情報?
  GM   うん。
  ジェイン   (あてが外れたように)……あ、そう……。
  ライム   なに? 味方の情報だとでも思ったの?(一同笑)
  ブリゲッラ   16レベル超の味方が6人?(一同爆笑)
  GM  『続けるよ?
 《サード・ヴァンガード》、《(ヘルム)》のリック・アスピリージャ。16レベルの……』
 あれ、こいつ、クラスなんだったかな。(シナリオを漁る)
  ブリゲッラ   16レベルの……、無職。(一同爆笑)
  GM   そんなわけねえ(笑)。
『リックは、ハーフハルバードを使う、16レベルのウォーロード/レンジャーだね。
 それから、《フォース・ヴァンガード》――《(ランス)》のアレックス・バロウズ。16レベルのナイト/グラディエイター。魔法ダメージがほとんど効かないって有名だね。
 次に、新入りの《フィフス・ヴァンガード》――《篭手(ヴァン・ブレイス)》のファニータ・スタンピード。新入りだから、クラスは不明』
  ジェイン   《ヴァン・ブレイス》出たー(笑)。
  GM  『あとは……
 《シックス・ヴァンガード》――《(ソード)》のロクサーヌ・ニエット。16レベルで、ウォーロード/サムライらしいよ』
  一同   それはやばい!(笑)
  ジェイン   ていうか、さすがに、敵はみんな上級職なんだな。
  GM  『そして最後に……
 《セブンス・ヴァンガード》――《(アーマー)》のゲイル・レノックス。魔剣ドゥームブリンガーを携えた剣豪で、パラディン/ウォーリア』
  ライム   ……ん? 《ファースト・ヴァンガード》がいない?
  GM   《ファースト・ヴァンガード》こと《楯》のバスティ・ラグナロクは、誰かさんたちにボコられて、現在は保健室で治療中だ(笑)。
  ライム   そういえばそうでした(笑)。
  フィル   よし、まずは《フォース》からかな?
  GM  『あたしらは、そいつら放っておいても、いろいろとやりようはあるんだけど……。もし、あんたらも首領をどうにかしたい、っていうんなら、こいつら倒した方がいいんじゃないの〜? 閉鎖された異空間に入ってきちゃうからね』
 と、クレアはにやりと笑う。
『こっちとしても、こいつらが来ないなら、それに越したことはないしぃ』
  ライム   5シーン目で結界が発動する……ってことは、4シーン分でどうにかしなきゃいけないってことだよね。
  GM  『あ、そうそう。《鎧》のゲイル・レノックスは、常にクラリスと一緒にいるらしいから、あいつはさすがにどうにかできないね』
  ライム   クラリスのクラスは?
  GM  『まるっきり不明。ただ、《パラディエンヌ》と呼ばれているけどね』
  フィル   パラディン/アコライトとかいう、最悪な予感が(笑)。
  GM  『あんたたちが協力してくれるっていうなら、一時休戦にしたいんだけど……どう?』
  フィル   そうですね。じゃあ、そうしましょうか。
  GM  『オッケー。なら、こいつをあげるよ』
 クレアは、小さな丸っこい機械の塊を投げてくる。
『範囲の狭い異空間構築機だよ。使用者の周囲に結界を張ることで、使用者と、シーンに登場している任意のキャラクターだけを、結界に封じ込めることができる』
  ジェイン   こいつで各個撃破できる、か。
  GM  『そうそう。3回まで使えるからね』
  フィル   3回? となると……(考え込む)
  GM   と、ここで、クレアは呆れたような、いらだつような、微妙な表情になる。
『でさあ……実は、もう1つ用があってさ。あたしたち《ハーフ・ウィングス》が懇意にしてる商人がいるんだけど、そいつが、あんたらに会わせろって聞かなくってさあ』
  一同   ?
  GM  『というわけで、ほい』
 クレアが丸いボールを床に投げると、そこから立体映像が浮かび上がる。全身を、黒いぴっちりとした謎のスーツで覆い、フルフェイスのヘルメットをかぶった男の姿だ。ヘルメットのバイザーは、『Ω』型になっている。
『時空商人オメガ、参上ッ!』
  ジェイン   ま、また変なのが出てきたな。
  GM  『やあ、君たちが《守護獣の騎士》たちだね? 《ハーフ・ウィングス》と敵対していると聞いて、1度、会ってみたいと思っていたのだよッ!
 私の信条は、フェアであることッ! 《ハーフ・ウィングス》と取引するのなら、君たちとも取引するのがスジってものさッ!
 というわけで、買い物をしたければ言ってくれたまえッ!』
  一同   おおー。
  GM  『ああ、そうそう。初回ということで、今ならアイテムを3つまで譲ってあげよう。ただし、最大5レベルまでだぞ。
 あと、これは私からのプレゼントだッ!』
 と、《生命の呪符》を4つくれます。戦闘不能になると、HPが1D6点回復する装身具。前回、《ヴァンガード》たちがやたら使ってたあれだ。
  ライム   普段は《生命の呪符》で行こうかな。(書き書き)
  ジェイン   あ、ポーション類も買っておこう。



 渡りに船と、前回入手した要らないアイテムを売ったり、新たな武具を買い求めたりする一行。


  フィル   アイテム3つ枠は、《闘士のバンダナ》、《羅刹の鞘》、《おしゃれの楯》にしました。
  GM  『ほうほう。《闘士のバンダナ》に《羅刹の鞘》に《おしゃれの楯》ですか。いやー、お目が高ァいッ!』
  ライム   ウザい(笑)。
  ブリゲッラ   装備品が、右手に手提げバッグ、左手に《おしゃれの楯》になりました。(一同爆笑)
  ライム   おしゃれさんがいるー!(笑)
  GM   なんですか、このマダム(笑)。
  フィル   MPポーションが、全員合わせて20個はあるから……、これだけあれば、充分でしょう。
  GM  『うむ、そうか。では、この世にギャラのある限り、いずれまた会おう、若人たちよ。ふははは、お目が高ーい!』
 高笑いの余韻を残し、ホログラムは消えていった。
  ジェイン   最後に親父ギャグを言いながら消えていきやがった(笑)。
  GM   で、オメガの様子をげんなりと見ていたクレアが、ようやく発言する。
『……あたしたちは、これから暗殺の準備を始めるから』
  フィル   こちらは各個撃破ですね。
  GM  『じゃーね』と、退場。
  ジェイン   まだ、戦艦内にザコは残ってるの?
  GM   前回戦った《ヴァンガード》がな。
  ジェイン   だったら隠密行動の方がいいな。俺たちも、白いプロテクターを着こんでいこう。
  GM   最後に、《ガラ・デ・レオン》の構造を教えておこう。
 第1層――これは最下層な。機関室、食堂、兵舎、食料庫。
 第2層――ブリッジ、倉庫、医務室、訓練所、武器庫。
 第3層――クラリス・アートレイデの私室。ミドルの5シーン目にここに登場しないと、もう入れなくなる(笑)。
  フィル   そこはまあ、まだ、ダメ、絶対、だよね(笑)。
  GM   では、ミドル・フェイズに進もう。



 続くッ!