WILD ARMS SRS


『BAD GUYS』




Middle.02『台風襲来』


  GM   大陸横断鉄道『ガングニール』の二等客室――いわゆるボックス室に入ることになります。
 あなた方のような渡り鳥や、ビジネスマン、親子連れなど、多種多様な客層になっています。
  レティシア   わ、私なんかが二等に入っていいのかしら……。あっ、あっ、汚さないようにしないとっ! 靴の汚れを落としてっ……! 
  アクティオ   何者なんだよ!?(一同笑)
  レティシア   三等客室じゃなくていいのかしら……わなわな。
  GM   三等ってぶっちゃけ、カーペットだけ敷いてあって、みんな自由に座ってねって感じっすよ?
  レティシア   最近、そろそろ、その方が安心するようになってきました。
  アクティオ   没落しすぎでしょう!(笑)
  GM   と、そこへ。
『あら、イレーヌじゃありませんの』
  イレーヌ   あ、台風のコだ。お久しぶりー♪
  GM  『そこはおしゃれに、ヴィルマ、と呼んでくださいませ』
  アクティオ   お知り合いですか。
  GM   金髪で、ちょっとふわっとした巻き毛をポニテでくくり、ドレスの上にコートを羽織り、腰にはぶっといベルトと、刀が一本。
 ヴィルマ、という通り名で呼ばれる少女、『台風娘』シャーロット・マクダレンです。イレーヌとは旧知の間柄。
  レティシア   おしゃれ! お嬢様言葉! 身なりがいい! 金髪巻き毛!(がーん)
 (募金箱を抱えて)恵まれない私に愛の手を。
  GM  『……。なんですの?』
  イレーヌ   あ、いや、悪い人じゃないんだけど、今ちょっと懐がねー、あはははははー。
  GM  『そうですの? じゃあ、ハインリヒ!』
 後ろから執事が現れ、みなさんにワインを一杯ずつ振舞っていく。
  イレーヌ   わーい♪ いだだきまーす!
  レティシア   ワイン! ワインなんて飲んでいいんですの? 安いエールじゃないんですの!?
 ああっ、もったいないっ、まずは香りから堪能しなくてはっ。
  GM  『……。何なんですの?
  アインス   ちょっと、心と体のバランスがね。
  レティシア   フフフ……没落には気をつけた方がいいですわよ……。
  アクティオ   『没落には気をつける』って、どういうことだよ(笑)。
  GM  『……。あなたがたも、列車へ乗ってどちらかへ?』
  イレーヌ   ちょっとね〜。いつもみたいにお仕事でさ〜。タウンメリアの方まで行くんだけど。そっちは?
  GM  『奇遇ですわね。私も、行先はタウンメリアですのよ』
  レティシア   最近、治安が悪いそうですわね。
  GM  『ええ。ちょっと、悪ガキどもをノしてくれ、と言われまして。実はですわね――』
 くしし、と悪い笑みを浮かべて。
『陣営Aの《レッドキャップス》から、陣営Bの《ブルーフェイス》を潰してくれ、と依頼を請けましたの。そして《ブルーフェイス》というチームから、《レッドキャップス》を潰してくれ、と依頼を請けましたの』
  アクティオ   悪そう! この人、悪そう!(笑)
  イレーヌ   えーと、つまり――どういうことなのかな〜?
  GM  『みんな潰せば、丸儲けですわ♪』
  イレーヌ   そ、そっかぁ〜。
  アインス   お嬢さん、なかなか悪いこと考えるねえ。
  GM  『なあに。どうせ、悪い奴らが悪いことして巻き上げたカネですの。そいつらに悪いことして、何が悪いんですの』
  レティシア   その手があったか……!(一同笑)
  イレーヌ   あ〜あ、なんか悪いこと覚えちゃった(笑)。



 その後、シャーロットは一等客席へ向かい、一行と別れるのでした。





Middle.03 『空気を読まないアイスブレイカー』


  GM   さて、ここで、ガングニールのなかを好きに見て回ることができます。
  レティシア   お金がないかどうか探すことができるフェイズですわね。
 一等客室か……いやでも、逆に落ちてそうなのは三等客室か……。
  アクティオ   恵んでもらえそうなのは一等客室で、落ちてそうなのは三等客室でしょうね。どこまでプライドを捨てるかって話ですが(笑)。
  レティシア   プライドなんて、売れるんでしたら売りますわよ!
  アクティオ   あるいは、貨物を狙うというテもある。我々が護衛する以外の貨物を守れとは言われてないわけで。
  レティシア   犯罪に手を染めると、痛いしっぺ返しが来そうなので……。
  イレーヌ   あ、追われると大変だよ〜?
  GM   このパーティ、墜ちて堕ちて落ちてない!?(一同笑)
  レティシア   どんぞこーず。



 で、結局、こうすることに。

▼アクティオ → 「ヒーローはここに留まるとしましょう」

▼イレーヌ  → 「一等客室に観光に行きまーす♪」

▼アインス  → 「貨物室から怪しい気配がしたので、そっちに行くよ」

▼レティシア → 「食堂に行きたいところですが、怪しいと言われると貨物室に行かざるを得ませんわね……」



  GM   では、一等客室から行きましょう。
 銀の長髪の青年と、20代前半のブラウンの髪の女性が、ぴりぴりとした緊張感を互いに発しています。
 【理知】で判定してください。
  イレーヌ   (ころころ)11でーす。
  GM   では知っています。
 男性は、アウグスト・レオリオ・ヴァレリア。最近、名を上げてきた緊急任務遂行部隊『アームズ』の指揮官です。セントセントール王国の、ヴァレリア家と呼ばれる貴族の長男でして、政治的手腕を駆使して世界の治安を守ろうとしている、どちらかというといい人。
 言い争いをしている人は、アンナマリー・ジルベット。ファルガイアの経済を裏から支配する、まあいわゆる経済ヤクザのドンです。どちらかというと、悪い人です。
 口論の様子から察するに、タウンメリアへの資金援助やら何やらで揉めているようです。
  イレーヌ   じゃあ、そのぴりぴりした空気に、まったく緊張感のない様子で――
 あのー、すいませ〜ん、お手洗いどこですかぁ〜?(一同笑)
  GM   ヴァレリア卿とアンナマリーは、声をそろえて言います。
『『ドアを出て右だ』』
  イレーヌ   あっ、そうですか〜、ありがとうございま〜す♪ おふたりさん、息ピッタリで仲いいですね♪
  GM   声をそろえて、
『『そんなわけがあるか』』
 そこで、アンナマリーが、『あら』、と。
『一等客室の客員じゃありませんわね』
  イレーヌ   もちろんですよ〜。ただの観光ですよ〜。
  GM  『背中の槍――渡り鳥かしらね?』
  イレーヌ   あ、わかっちゃいました〜?
  GM  『仕事柄、よく見るのよ』
  イレーヌ   そうですかぁ〜、大変なんですねぇ〜。
  GM  『そのナリで、ひとりでここまで来たの。スゴいわね、あなた』
  イレーヌ   私、前しか見てませんから♪ あはは♪
  GM  『気に入ったわ。食堂車で何か奢ってあげましょう』
  イレーヌ   わあ、嬉しい! いいんですかぁ〜?
  レティシア   (猫が扉をひっかくように)カリカリカリカリ……(一同笑)
  イレーヌ   でもー、そっちのお兄さん、放っておいていいんですかぁ〜?
  GM  『いいのよ。あなたと話していた方が、楽しそうなんですもの』
  イレーヌ   そうですかぁ〜。フラれちゃいましたね、お兄さんっ♪
  GM   ヴァレリア卿は、額に青筋を浮かべながら――
『もとより、売女の相手は願い下げだ』
 自分の席に戻って、ひとりでワインを愉しみ始めますね。
  イレーヌ   あら〜、怒られちゃいましたね〜。
 でも、なんでそんなにケンカしてたんですか〜?
  GM  『お金って……いっぱいあった方がうれしいじゃない?』
  レティシア   もちろんですわッ!!(一同笑)
  アクティオ   出てくんな !!(笑)
  イレーヌ   あー、はい、わかります。私の仲間に、とっても苦労してる人がいるんで〜。あはは〜。
  GM  『ま、そういう話』
 では、好きな食事を1つ言うがいいよ。
  イレーヌ   食事によって、能力値のボーナスが変わるんですよね。【命中値】を上げる『タマゴプリン』にしますね。
  GM   アンナマリーは、口元をハンカチで抑えながら、くすくすと笑う。
『あなたって、ホント面白いコね。もし困ったことがあったら、連絡してきなさい』
 名刺を手に入れました。
  イレーヌ   ありがとうございま〜す♪



 ――次回へ続くッ!